5052 と 5083 はどちらもさまざまな産業用途で一般的に使用されているアルミニウム合金ですが、特性と用途にはいくつかの違いがあります。
構成
5052アルミニウム合金主にアルミニウム、マグネシウム、少量のクロムとマンガンで構成されています。
| 化学組成重量(%) | |||||||||
| シリコン | 鉄 | 銅 | マグネシウム | マンガン | クロム | 亜鉛 | チタン | その他 | アルミニウム |
| 0.25 | 0.40 | 0.10 | 2.2~2.8 | 0.10 | 0.15~0.35 | 0.10 | - | 0.15 | 残り |
5083アルミニウム合金主にアルミニウム、マグネシウム、微量のマンガン、クロム、銅を含みます。
| 化学組成重量(%) | |||||||||
| シリコン | 鉄 | 銅 | マグネシウム | マンガン | クロム | 亜鉛 | チタン | その他 | アルミニウム |
| 0.4 | 0.4 | 0.1 | 4~4.9 | 0.4~1.0 | 0.05~0.25 | 0.25 | 0.15 | 0.15 | 残り |
強さ
5083 アルミニウム合金は、一般的に 5052 に比べて強度が高くなります。そのため、より高い強度が求められる用途に適しています。
耐食性
どちらの合金も、アルミニウムとマグネシウムの含有量により、海洋環境において優れた耐食性を備えています。ただし、5083はこの点において、特に海水環境においてわずかに優れています。
溶接性
5052 は 5083 に比べて溶接性に優れています。溶接が容易で成形性に優れているため、複雑な形状や複雑な溶接が必要な用途に適しています。
アプリケーション
5052 は、優れた成形性と耐腐食性が求められる板金部品、タンク、海洋部品の製造によく使用されます。
5083 は、強度が高く、耐腐食性に優れているため、船体、デッキ、上部構造などの海洋用途によく使用されます。
加工性
どちらの合金も容易に機械加工できますが、5052 はより柔らかい特性があるため、この点ではわずかに優位に立つ可能性があります。
料金
一般的に、5052 は 5083 に比べてコスト効率が優れている傾向があります。
投稿日時: 2024年3月14日